セビージャが、フェイエノールトのメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネス(22)の獲得に動いているようだ。スペイン『エスタディオ・デポルティボ』が報じている。
元メキシコ代表MFクリスティアン・ヒメネス(43)を父親に持ち、アルゼンチン生まれのヒメネスは、182cmの左利きのストライカー。2021年9月に行われたエクアドル代表戦で父と同じメキシコのA代表デビューを飾った早熟のFWは、昨年7月に母国のクルス・アスルからフェイエノールトへ400万ユーロ(約5億9000万円)で完全移籍した。
欧州1年目の今季はここまで公式戦41試合で20ゴールを記録。2023年に入ってからはエースとしての地位を確立しており、エールディビジ首位を快走し、ヨーロッパリーグでもベスト8進出を果たしたチームの攻撃を牽引している。
サイズ面を含めてフィジカル能力に特筆すべき部分はないが、優れたコーディネーション能力や体幹の強さ、初速の速さを生かして対峙する守備者を出し抜くプレーが特長。さらに、ストライカーらしい嗅覚や正確且つパワフルな左足のシュートをストロングとしており、ヘディングでのフィニッシュも得意としている。
すでにブライトンを中心とするプレミアリーグの中堅クラブや5大リーグの複数クラブの関心を集める逸材だが、来シーズンに向けて前線の補強を優先事項とするセビージャが獲得に向けた動きを見せているという。
報道によると、スポーツディレクターを務めるモンチ氏は、すでにヒメネスの代理人と話し合いの場を設けており、契約の可能性について交渉したようだ。
なお、ヒメネスはイタリアのパスポートを持っており、非EU圏外枠の問題もクリアしている。