神戸は前節から3名を変更。マテウス・トゥーレル、出場停止の齊藤未月、井出遥也が外れ、本多勇喜、大﨑玲央、佐々木大樹を起用した。
対する横浜FCは1名を変更。近藤友喜が外れ、中村拓海を起用した。
順位表の一番上と一番下の対決。今シーズンは対照的なパフォーマンスとなっている両チームの対戦は、ホームの神戸がペースを握って前半を戦う。
開始10分に神戸がカウンター。相手CKの流れからボールを持ち出した汰木のスルーパスに抜けた武藤が受けると、右でフリーだった佐々木に展開。佐々木はボックス手前から右足を振り抜くが、シュートは惜しくもクロスバーを叩き、ゴールとはならない。
試合は神戸のペースで進んでいき、横浜FCはなかなか良い形で攻撃を仕掛けることができず。神戸の前からのプレスにも苦しみ、ボールを繋げず、我慢する展開を強いられる。
神戸は34分にも大きなチャンス。左サイドを汰木が仕掛けるとボックス左から浮き球のクロス。ファーサイドへと緩いボールが上がると、大迫がヘッド。しかし、これはクリアされてしまう。
耐える時間が続いている横浜FCだったが、38分にアクシデント。古巣対決でもあった小川慶治朗が負傷交代。坂本亘基が起用された。
神戸もなかなかチャンスを活かせない中、45分にチャンス。左サイドからのクロスをブローダーセンがファンブル。こぼれ球を処理しにいくが、大迫が先に反応。手で大迫を倒してしまう形となり神戸にPKが与えられる。キッカーの大迫は冷静に左端に決め、神戸が前半を1-0でリードして終える。
後半もは両チーム共に交代なしで迎えた中、神戸がギアを上げて押し込むことに。52分には自陣でボールを奪ってからカウンター。左サイドに展開し、汰木がボックス手前から右足一閃。これはGKブローダーセンがセーブしたが、跳ね返りを拾った大迫が冷静にコントロールしてゴール左へ蹴り込み、リードを2点に広げる。
さらに54分にも神戸が追加点。左サイドのスペースにロングスルーパス。汰木が走り込むが中村が対応してチャンスにならないと思われた。しかし、GKに戻そうとした中村が空振り。すると汰木が転びながらも拾って折り返すと、走り込んでいた佐々木は合わせるだけ。一気にリードを3点とする。
集中力が切れたのか、直後にも横浜FCはミスからピンチ。今度は武藤がチャンスを迎えるが、シュートはブロックされる。
リードを奪っている神戸は64分に佐々木を下げてアンドレス・イニエスタを投入。先日は早期退団の報道が出ている中、今季3試合目の出場となった。
神戸がペースを握りながら、横浜FCもなんとか反撃に出ようという展開。それでもなかなかスコアは動かず、神戸は77分に大迫と汰木を下げて、飯野七聖、泉柊椰を入れて温存する。
すると80分にはイニエスタがスルスルと持ち上がり、ボックス手前中央からミドルシュート。上手い形でシュートまで行くが、GKブローダーセンがセーブする。
神戸は危なげなく試合を進めていたが90分にアクシデント。酒井が左腿裏を痛めた様子でピッチを後に。マテウス・トゥーレルとリンコンがピッチに送り出される。
最後まで危なげない試合を見せた神戸はそのまま逃げ切り3-0で勝利。首位をしっかりキープ。敗れた横浜FCは前節に続いた勝利とはならなかった。
ヴィッセル神戸 3-0 横浜FC
【神戸】
大迫勇也(前46、後7)
佐々木大樹(後9)